RSウイルスに子供が感染した!実際どんな症状で、どれくらいで治ったの?
体験記があったら参考にしたい!
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 保育園に通う2歳の息子がRSウイルスに感染。家庭内感染を防ぐために隔離して過ごしたものの、0歳2ヶ月の長女にも感染!!
- 17日間の看病記録となります。
- 症状の推移についても記録しています。
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、コロナ禍で2児の父になり、在宅ワークをしながら、家事・育児に参加しています。
今では週4で子供の弁当を作るなど、家事・育児にも積極的に参加しています。
2022年7月、コロナウイルスの影でRSウイルスが流行していると話はなんとなく耳には入っていました。
ただ、幸いなことに、これまで重い風邪などひいたことがない息子だったので、ちょっと人ごとのように感じていたのですが、ついに保育園でもらってきてしまいました。
息子の初めての40℃を超える高熱、生後2ヶ月の娘に感染させないための隔離生活、それにも関わらず娘への感染、その後、妻、義母、義父へ、僕以外の家族がRSにやられてしまいました。
そんな激動の17日間に渡る看病の日々について、記録として残しています。
お子さんがRSに感染し、不安な親御さんの少しでも参考になれば幸いです。
もくじ
RSウイルスの基本情報
まずはRSウイルスについてまとめています。
内容は国立感染症研究所や医療機関のサイトからの抜粋となりますが、あくまで参考としてご覧ください。
RSウイルスとは
RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)とは、生涯に何度も感染を繰り返すウイルスで、特に乳幼児期は重症化しやすいと言われています。
国立感染症研究所によると、最初の1年間で50〜70%以上の新生児が罹患し、3歳までに全ての小児が感染するそうです。
RSウイルスは乳幼児における肺炎の50%、細気管支炎の50〜90%を占めると報告されており、新生児や乳幼児が感染すると重症化しやすいと言われています。
潜伏期間は2〜8日、典型的には4〜6日とされており、罹病期間は通常7〜12日と言われています。
RSウイルスの症状
発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日続き、その後下気道症状(気管支炎症状)が出現すると言われており、悪化するとぜーぜー、ヒューヒューといった喘鳴(ぜいめい)、息を吸うときに胸のあたりが凹む陥没呼吸、呼吸困難で鼻や唇などが青黒くなるチアノーゼなどがみられるそうです。
新生児や生後6ヶ月以内の乳児が初めて感染すると重症化しやすくなるとのことです。
治療法
RSウイルスにはワクチンや特効薬はないそうです。
基本的には症状を和らげるための酸素投与、輸液、呼吸管理などのようです。
ここまでは色々なサイトでも同じような内容を確認できると思います。
RSウイルスの看病記録 長男(2歳児)
最初に結論としては、2歳の長男(罹患中に誕生日を迎えて2歳になりました)は症状が出てから10日ほどで回復しました。
最初の数日で一気に症状が悪化し、本当に治るのかとかなり心配になりましたが、7日目あたりから回復が見られました。
その後、数日遅れて生後2ヶ月の長女に症状が現れましたが、8日ほどで回復しました。
看病の日々、隔離生活の大変さなどを1日目から記載していますので、参考になれば幸いです。
1日目(木曜日)
最初に長男の異変に気がついたのは木曜の夜でした。
いつものように寝かしつけようとしていると、コンコンと軽い咳をしていることに気がつきました。
とはいえ、その時はひどいものでもなく、本人もいつものように元気なので「軽い風邪でもひいたかな」「朝には治ってるだろう」くらいにしか思っていませんでした。
2日目(金曜日)
朝になり、長男の様子を見ると、やはりコンコンと咳をしていました。
ただ、前日とそれほど変わらず、そんなに頻繁に出るわけでもなく、本人も元気です。
念のため熱を測ってみると38度となっていました。
「風邪もらってきたかー」といった感じで、とりあえずかかりつけの病院に行くことにしました。
僕は2年前のコロナの流行以降、ずっと在宅勤務をしています。
そのため、出社はほとんどしていません(この2年で数回のみといった感じです)。
妻も専業主婦なので基本は出かけていないため、出産前後で利用している長男の保育園への一時預りのみが基本的な感染先と考えられます。
妻が病院に連れて行ったところ、念のため抗原検査を受けることを勧められたそうです。
検査の結果、コロナではないことがわかりました。
今さらですが、この時にRSかどうかも確認してくれればよかったのにと思いますね
普段の風邪の時にもらっているものと同じ、咳止め、痰切りなどの薬が処方されました。
当の本人は帰宅後も元気に過ごしていました。
ただ、夜になると咳がひどくなり、今まで聞いたことのないような金属的なケンケンという咳をし始めました。
熱も39度を超えてしまいました。
流石に長男もしんどくなってきたようで、機嫌が悪く、普段のような元気もなくなってきました。
この時は単なる風邪なのかRSかもわからなかったのですが、とりあえず、生後2ヶ月の長女への感染を防ぐため、この日から、長男は僕が、母乳が必要な長女は妻が見るようにして、寝室もフロアを分けることにし、基本的には同じ部屋にはいないように隔離生活を開始しました。
とはいえ、前日は全員同じ部屋で寝ていたので、すでに感染している可能性は高いですが、何もしないよりはマシだと考えた結果です。
3日目(土曜日)
朝起きて熱を測ると39.6度。
食欲もなくなってしまい、辛そうにぐったりとしています。
30分置きに熱を測りますが、39度を切ることはなく、ボーッと座るか横になるかで、機嫌も非常に悪いといった状況です。
熱が下がらないため、座薬を入れるも、ほとんど熱は下がらず、39度を少し下回る程度でした。
ただ、このタイミングでリンゴと葡萄のみは少しだけ食べることができました。
ですが、普段は300mボトルの水を一晩でのみ、日中も2、3回飲み干すくらい水を飲む息子が、この日はほとんど水分をとってくれません。
脱水症状が怖いので、病院に電話で聞いたところでは、全く水を飲まず、8時間おしっこが出ない状態になったら、脱水症状の可能性があるため、病院に連れてきてください、とのことでした。
嫌がる息子に無理にでも水分を与えるように心がけますが、これが中々難しかったですね。
この日は、
寝る→ぐずって起きる→落ち着かせ、食べものや水を口に運ぶ(ほぼ受け付けず)→しばらくすると寝る
ほぼ、これの繰り返しです。
おもちゃにも、普段好きな映画にもほとんど興味は示しません。
咳だけは少しずつ減ってきましたが、熱は下がらず、夕方には40度を超えてしまいました。
普段、非常に元気で活発な息子が、初めてぐったりとしているのをみるのは非常に心配になりますし、辛かったですね。
なお、妻と長女には、日中は近くに住む妻の実家に行っててもらいました。
夜には帰宅するも、その後は別の部屋で過ごし、寝室も引き続き、わけて過ごしました。
4日目(日曜日)
この日は前日よりもさらに食欲がなく、何をあげようとしても「いらない」と力無く答えるのみでした。
普段、食事をもりもり食べるため、非常に心配になります。
起きてる時間が減り、大半の時間を寝ていました。
熱も39度から40度の間で、座薬もほとんど効きません。
起きたときに、なんとか食パンとキウイを少量だけ食べさせることができましたが、あとは全く受け付けてくれません。
会話量も減り、歩くこともほとんどしなくなり、体力がだいぶなくなってしまっているようです。
この日も妻には娘と実家に行ってもらっていました。
妻も、ちょくちょくテレビ電話で息子と会話しようとしますが、息子の反応があまりないので、切なかったようです。
妻も、本当は看病したいところ、娘に感染させないことを第一に我慢してもらっていたので、辛かったみたいです。
5日目(月曜日)
朝一で病院に連れていきました。
かかりつけ医の一つで、最初の病院より大きい母子専門病院の小児科です。
抗原検査を行ったところRSの陽性反応がでました。
ここでようやくRSと確定しました。
「やっぱり」と思うと同時に、生後2ヶ月の娘に感染していないかということが心配になります。
飛沫感染なので、咳などが直接かかると感染することになるが、それほど強くない菌なので、直接かからないようにすれば、物を介して感染る可能性はそれほど高くないということでした。
仕事は一応休みにしましたが、息子は寝ている時間が多かったので、その間に仕事をしていました。在宅でよかったと心から思う瞬間です。
この日も相変わらず熱は40度前後をうろうろしており、だいぶ息子もやつれてきています。
あまり話すこともできなくなっており、歩こうとしてもよろけてしまい、抱っこ抱っこと泣きついてくるので非常に切ない気持ちになります。
ただ、この日はパンや水を前日より食べれるようになってきたので、少しだけ安心しました。
何が食べれるのかわからないので、りんご、キウイ、葡萄、ゼリーをはじめ、米、パンなど色々と用意しましたが、なかなか食べてくれないので、この辺りに苦労しました。
RSが確定したため、この日から妻と娘には妻の実家に泊まってもらいました。
もちろん、完全なるワンオペになるのはしんどかったですが、同じ家の中だと限界もあるので仕方ありません。
妻の入院中などもワンオペは経験済みですが、看病がメインなのでなかなか気持ちが沈んでしまいますね。
6日目(火曜日)
この日は息子の2歳の誕生日でした。
まさかのRSに罹患し、妻もいない中での誕生日になったのは可哀想でしたが仕方ないですね。
この日は久しぶりに熱が38.6度と39度を下回りました。
ご飯も少し食べれるようになってきて、パンケーキを焼くと少し食べてくれました。
とはいえ、1日3食がっつり食べていた時に比べれば、量は少なく、普段の1食分にも満たない量を時間を分けて1日で食べるか食べないかという量です。
まだまだ歩行もふらつき、基本的には寝ているか座っているかという状況です。
この日も仕事は休みますが、息子が寝ている間と夜の時間をメインに対応することで、遅れは出なかったので、改めて在宅の良さを痛感しました。
7日目(水曜日)
熱がひき、37度台になりました。
ただ、その反面、咳が少し強く出るようになり、鼻水も多くなりました。
病院に行くと、少し長めだったけど、7日以内に熱は下がったので少し安心とのことでした。
熱が下がると少しは楽になってきたようで、若干おもちゃにも興味を示し始めます。
ここ数日、全く興味がなかったので、回復ぶりを感じられて嬉しく思います。
その一方で、実家に戻っていた妻から、妻に咳が出始めたと連絡がありました。
初期段階からセパレートしていたものの、発症時には一緒に寝ていたので、不安がよぎります。
「気合いで治してくれ」と思わず無理なお願いをしてしまうほど、こちらもだいぶ消耗しています。
仕事は休みますが、前日同様に寝ている合間と夜中に対応です。
看病しながら、妻もおらずですが、在宅勤務のデメリットでもある「いつまでも働いてしまう」という習慣がこの2年で染み付いており、もはや苦にもなっていないので、その点のストレスはないのがせめてもの救いでした。
8日目(木曜日)
ちょうど発症から1週間。
熱は37.5度を下回り、37度前後をうろうろといった感じで、ようやく引いてくれたようです。
食事も米など、普段食べているものをようやく食べれるようになってきました。
咳と鼻水は残っていますが、目に見えて回復しています。
まだふらついていますが、自分で歩こうともして、おもちゃでも遊ぶようになります。
安心して気が緩んだのか、僕は腰に電気が走り、軽いぎっくり腰のような症状がでてしまいました。やはり、ワンオペでの看病生活はだいぶしんどいですね。
食事は妻が持ってきてくれますが、外にほぼ出れない状態が1週間。
ストレスも結構溜まっていました。
妻は咳がひどくなり、喉にも痛みが生じたようです。
基本的にずっとマスクをしているようですが、母乳メインの娘との接触を避けることはできません。
これは完全にやばいですが、あとは母乳から娘に行っているであろう免疫に期待するしかない、と割り切りざるを得なかったですね。
息子がようやく回復したと思ったら、今後は妻の症状が悪化するという、なんともしんどい状況でした。
9日目(金曜日)
この日も少し咳は残ってはいますが、熱はなくなり、食欲もだいぶ戻りました。
ただ、数日間ほとんど寝ていたせいか、足元がおぼつかず、普段走り回っている姿と比べるとだいぶふらついています。
ただ、僕も20代の頃に肺気胸で10日ほど入院手術をしたことがありました。
10日ほど入院するだけでだいぶ足腰が弱まった記憶があるので、このあたりは仕方ないですね。(実際にその後、数日経つと普段どおり走り回れるようになりました)
10日(土曜日)
この頃にはもう症状はほとんど収まり、食欲も通常通りとなりました。
つまり、回復までちょうど10日。
長かったです。
息子の症状の改善に伴い、この日、妻と長女も実家から戻りました。
ただ、妻は完全におかしな咳になってしまっています。息子と同じような金属音のする咳です。
大人は重症化しないと聞いていたのですが、妻は少しもらってしまったようです。
僕はなんとか喉の軽い痛みのみでキープしていましたが、息子の発症後すぐからだいぶ長く喉の痛みだけが続いていました。
11日目(日曜日)
長男はもう完全に回復したようです。少し足腰は戻っていないようですが、時間の問題ですね。
しかし、夜になって、ついに恐れていた事態になってしまいます。
生後2ヶ月の長女が少し咳をし始めます。
少しだけ咳が出るのみですが、「通常、何もなくこの月齢の子が咳をすることはない」というネット情報もあります。。。
この日は様子を見て、翌日病院に連れて行くことにします。
長女の看病記録は別の記事にてまとめています。
まとめ
初めてのRS感染ということで、長男は回復まで10日かかりました。
特に、最初の3−5日が症状のピークで非常に辛そうでした。
入院しないで済んだので、重症化はしていないのかもしれませんが、食事も取れず、高熱にぐったりする姿を見ると、RSの怖さを感じます。
今回は長女のために隔離生活を行いましたが、1週間以上缶詰でつきっきりで面倒を見ると言うのも、きついところがありました。
後から聞いた話ですが、保育園の他の子供も同じ時期に感染していたようで、誰かが感染して広がっていたようでした。
もう、そうなると、どうしようもないですよね。
最後に改めて思ったのはメルシーポットは必須ですね。
鼻水を吸うことで治りも早まると言われたので、日に何度も使っていました。
まあ、ものすごく泣かれますが、早く治すためには仕方ないですね。