積立NISAを始めたいけど、どの金融機関で口座を開けばいいのだろう?
選ぶポイントがあれば教えてほしい
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 積立NISAの口座開設のための金融機関を選ぶポイント
- 積立NISA口座おすすめ証券会社5社の内容比較
- 積立NISA口座おすすめ証券会社5社の各社の特徴
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、30代、2児の父の税理士です。
子育て世代に役立つ育児に関する情報や、マネーに関する情報をまとめています。
実際に積立NISA、特定口座、企業型DC、iDeCo、暗号資産、変額保険、外貨建保険などでも運用しています。
2023年税制改正により、2024年からNISA制度が恒久化され、投資枠も大幅に拡大しました。
NISA制度の内容はこちらでまとめているので参考になれば幸いです。
適用は2024年からですが、現行NISAとは別枠となるので、まだNISAを始めていない人は、先に現行NISAを始めておいた方が非課税で運用できる金額が増えるのでおすすめです。
とはいえ、積立NISAを始めるにも、数ある金融機関のなかでどこに開けばいいのか、選ぶだけでも一苦労です。
そこで、積立NISAの口座を選ぶポイントやおすすめ証券会社についてまとめていますので、参考になれば幸いです。
結論から言うと、次の証券会社をおすすめします。
積立NISA口座を選ぶポイントやそれぞれの特徴についてまとめているので参考になれば幸いです。
積立NISA口座開設、おすすめ証券会社を選ぶポイント
積立NISA口座の開設に当たり、どのようなポイントで選ぶべきか、まとめています。
積立NISA口座を選ぶポイント①:取り扱い商品の数
積立NISAの取扱商品数は金融機関によって異なります。
積立NISAの口座は1人につき、1口座しか開設できません。
そのため、最初に取扱商品数が少ない金融機関で口座を開設してしまうと、将来、投資したい商品があっても選べないことになるかもしれません。
銀行や店舗化型の証券会社などは積立NISAの取扱商品数が非常に少ないです。
10本以下の金融機関もあります。
取扱商品数はネット証券会社が圧倒的に多いです。
積立NISAは「長期」「積立」「分散」を目的としており、選択肢は多い方がいいので、ネット証券会社がおすすめです。
積立NISA口座を選ぶポイント②:最低積立金額
証券会社などによって最低積立金額は異なります。
中には5,000円や10,000円に設定している証券会社もあります。
今回紹介するネット証券会社はいずれも100円から積立可能になっており、自由度が高い積立投資が可能です。
積立NISA口座を選ぶポイント③:積立頻度の設定
金融機関によって、積立の頻度を「毎月」「毎週」「毎日」といった形で細かく設定することができます。
投資信託の価格は毎日変動します。
「毎月」に設定にしており、たまたま高い日に買うことになる、ということもありますし、その逆もあります。
そのため、毎日、同額を購入する設定にすると、価格が高い時には購入量が少なく、価格が低い時には購入量が多くなることになり、購入単価が平準化されます。
とあるシミュレーションによると、毎月、毎週、毎日設定での利回りは、それほど大きな差が出ないものの、毎日設定の利回りが1番良い、という結果が出たそうです。
金融機関によって積立頻度は異なるので、選ぶ上での一つのポイントになります。
積立NISA口座を選ぶポイント④:クレカ積立、ポイント付与の有無
金融機関によって、提携するクレジットカードによる積立や投資信託の保有残高に応じてポイントが付与されるサービスが設けられています。
そのため、付与されるポイントや還元率もNISA口座を選ぶ上でのポイントになります。
付与されるポイントや還元率のルールは各金融機関によって細かく設定されているので、しっかりと確認する必要があります。
積立NISA口座開設、おすすめ証券会社
上記を踏まえ、おすすめの証券会社は次のとおりです。
比較表はこちらです。
証券会社 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | auカブコム証券 |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低積立金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
積立頻度 | 毎日/毎週/毎月 | 毎日/毎月 | 毎日/毎月 | 毎日/毎月 | 毎月 |
取引銘柄数 | 188本 | 187本 | 163本 | 183本 | 185本 |
ポイント | Tポイント/Pontaポイント/dポイント/JALマイル/Vポイント
月間平均保有金額などに応じて最大0.25% | 楽天ポイント
月末保有残高に応じて10〜500ポイント | マネックスポイント
月末保有残高に応じて最大0.08% | 松井証券ポイント
・買い物購入代金の0.5% ・月末平均保有残高に応じて、信託報酬の一部が還付 | Pontaポイント
月末保有残高に応じて最大0.2% |
クレカ積立 | 三井住友カード(Vポイント) 0.5%/1.0%/2.0%/5.0% | 楽天カード 0.2%/1.0% 楽天キャッシュ 0.5% | マネックスカード 1.1% | なし | au PAYカード 1.0% |
1社ずつ特徴をまとめていきます。
積立NISAおすすめ証券会社:①SBI証券
まずはSBI証券です。
SBI証券は証券口座開設数が国内で1番です。NISA口座の開設でも人気があります。
積立NISAの取扱銘柄数も188本と多く、もちろん取引手数料も無料です。
また、三井住友カードによる積立では、Vポイント付与率が0.5%〜5.0%と非常に高いです。
月の積立上限額は5万円なので、年間で最大3万円相当のポイントと付与されることになります。
なお、ポイント付与率が最大の5%の三井住友カードプラチナプリファードの年会費は3万3千円です。
つまり、3千円の年会費でプラチナカードを持つことができるということになります。
その他、保有金額等に応じて、Tポイント、Pontaポイント・dポイントなどが付与されるので、自分が貯めているポイントなどに応じて選ぶのがいいと思います。
なお、SBI証券のつみたてNISAのおすすめ銘柄についてはこちらでまとめていますので参考になれば幸いです。
積立NISAおすすめ証券会社:②楽天証券
楽天証券は楽天カードを使っている方であれば、楽天ポイントが貯まるメリットがあるため人気です。
積立上限額もクレジット積立と楽天キャッシュの利用で最大10万円/月となっています。
楽天ポイントを貯めている人にとっては楽天証券で積立NISAを始めるのがおすすめです。
積立NISAおすすめ証券会社:③マネックス証券
マネックス証券はポイント還元率が1.1%と高設定となっています。
取引銘柄数も150本以上あります。
SBI証券や楽天証券に比べると銘柄数が少なく感じるかもしれませんが、そもそも取引銘柄数が150本を超える金融機関は6社しかないので、十分な数となります。
大半は20本もありません。
ちなみに、積立NISAの対象銘柄は2023年3月時点で221本です。
マネックスカードの年会費は初年度無料で、2年目以降は550円(ただし、年間1回以上の利用で無料)です。
マネックスポイントはアマゾンギフトカード、dポイント、Tポイント、Pontaポイント、nanacoポイント、Waonポイントなどに交換して使うことができます。
マネックス証券はポイント還元率も高く、ポイントの汎用性があるのでおすすめです。
積立NISAおすすめ証券会社:④松井証券
松井証券の特徴は、サポートコールセンターがあるなど、サポート体制が充実しているところです。
クレカ積立はありません。
一方で、提携するクレジットカードMATSUI SECURITIES CARDで買い物をすると0.5%の還元率で松井証券ポイントが貯まります。
松井証券ポイントは投資信託の購入に使えたり、Amazonギフトカード、dポイントなどに交換することができます。
積立によるポイント付与よりも、手厚いサポート体制を希望する人には松井証券がおすすめです。
積立NISAおすすめ証券会社:⑤auカブコム証券
auカブコム証券ではau PAYカードでの積立投資が可能で、Pontaポイントが貯まります。
au PAYカードを保有している方やPontaポイントを貯めている方であれば、他の証券会社との比較ポイントになると思います。
まとめ
このように、金融機関によって独自のサービスがあり、特徴が異なっています。
今回ご紹介したネット証券については、取扱商品数も多く、それぞれが扱うポイントや付与率以外の点ではそれほど大きな差はありません。
そのため、自分が買いたいNISA銘柄がどの証券会社にもあるのであれば、クレカ積立の有無やポイント還元率、ご自身が現在利用しているポイントとの関係などで選ぶのも、ひとつの選び方になると思います。
2024年から新NISAが始まりますが、既存のNISA制度は別枠で残ります。
まだNISAを始めていない方は、2023年中に既存制度で積立NISAを開始すると、非課税枠が増えることになります。
この機会に、ぜひ口座を開設して積立NISAを始めてはいかがでしょうか。
こちらも参考になれば幸いです。