暗号資産を始めるとき、販売所と取引所があるらしいけど、何が違うの?
販売所と取引所の違い、それぞれのメリット・デメリットなどを教えてほしい!
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 暗号資産の販売所と取引所の違い
- 販売所と取引所それぞれのメリット・デメリット
- おすすめ取引所
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、30代で2児の父でもある税理士です。
子育て世代に役立つ育児に関する情報やマネーに関する情報などをまとめています。
実際に販売所と取引所の両方で暗号資産を保有しています。
数年前、僕が最初に暗号資産を買おうとしたとき、やはり販売所と取引所のどちらで口座を作ろうか最初に悩みました。
まずは買うことが先決だ、という思いと、買いたい銘柄が取引所になかったこともあり、
詳しく理解しないまま、販売所で買うことにしました。
案の定、後々「スプレッドがきつい!」と若干、後悔しています。
最初からもう少しちゃんと調べておけばよかったという経験を踏まえ、
今回、販売所と取引所の違いについてまとめているので、これから暗号資産を買おうと検討中の方の参考になれば幸いです。
最初に違いについてまとめると次のようになります。
それでは詳細について説明していきます。
もくじ
暗号資産の販売所と取引所の違い
まずは販売所と取引所の違いについて説明します。
販売所と取引所の大きな違いは取引相手です。
販売所 →暗号資産を販売業者から直接購入する
このようにユーザーは販売業者から暗号資産を購入しますが、価格は販売業者が提示するレートによります。
取引所 →取引所を経由して他のユーザーから購入する
取引所の場合、ユーザーは売買したい数量や値段を板に提示して取引することになります。
板取引といい、次のとおり、売り手と買い手が売買したい数量や値段を示したものを「板」と言います。
それぞれの違いをまとめると次のようになります。
販売所のメリット
それでは、販売所のメリットからまとめています。
販売所のメリット:①取引が簡単
販売所のメリットは取引が簡単である点です。
販売所では、販売所が提示する価格で買ったり売ったりするだけなので、スムーズに売買することができます。
販売所のメリット:②対応銘柄が多い
販売所の方が取引所よりもマイナー銘柄の取扱いが多い傾向があります。
僕も、とあるアルトコインを購入したときに、販売所のみの取扱いだったので販売所で購入しました。
販売所のデメリット
続いて、販売所のデメリットを説明します。
販売所のデメリット:①手数料がかかる
販売所の最大のデメリットは取引所に比べて手数料が高いことです。
販売所では取引手数料無料とされているものの、実際にはスプレッドが実質的なコストになります。
スプレッドとは、暗号資産の買値と売値の価格差を言います。
これは実際の販売所におけるBTCのスプレッドです。
スプレッドが188,390円あります。
購入価格で割ると約4.9%が手数料とも言えます。
販売所の場合、取得後、価格の変動がない状態ですぐに売却したとしても、価格差分の損失が生じることになります。
スプレッドは相場、取引所、銘柄によって常に変動します。
そのため、利益を出すにはスプレッド以上に相場が動く必要があるため、小さな動きなどでは利益が出づらくなっています。
取引所のメリット
続いて、取引所のメリットについてまとめていきます。
取引所のメリット:①手数料を抑えられる
取引所ではスプレッドが発生しないため、コストを抑えることができます。
売買手数料は取引所によって異なりますが、例えば、GMOコインであれば、次のとおりです。
Maker手数料:−0.01%
Taker手数料:0.05%
このように販売所のスプレッドに比べ料率は低く、コストを抑えることができます。
参考 Maker手数料とは、取引板に並ぶ注文を行った際に発生する手数料です。 指値注文のうち、取引板に並んだ注文が該当します。 –0.01%なので、手数料がもらえることになります。 Taker手数料とは、取引板に並んでいる注文を約定させた際に発生する手数料です。 成行注文はTaker注文になります。
取引所のメリット:②成行注文と指値注文ができる
取引所では成行注文と指値注文で取引することができます。
成行注文とは、価格を決めずに注文することです。
売りの場合は、1番高い買い注文した相手
買いの場合は、1番安く売り注文した相手
と売買します。
指値注文とは、自分が指定した価格で取引します。
その指定した価格で取引相手がいないと取引は成立しません。
最初は僕も「?」でしたが、少額で何度か取引するとすぐに慣れることができました。
取引所のデメリット
続いて取引所のデメリットをまとめます。
取引所のデメリット:①初心者には売買方法がやや難しい
販売所に比べて、取引所の板取引は初心者には少し難しくなっています。
下記のような板を見て、指値注文や成行注文を通じて売買を行います。
販売所のように、提示された価格で売買するのに比べると少し難易度は高くなります。
指値、成行、逆指値など、色々と注文方法がありますが、
最初は少額で売買を繰り返すことで次第に慣れていきます。
取引所のデメリット:②マイナー銘柄などが取扱いがないものがある
販売所に比べると、アルトコインなどマイナーな銘柄については取引所では取扱いがない場合があります。
そのため、もし売買したい暗号資産があっても取引所では扱いがないものもあるかもしれません。
今後アルトコインなどは淘汰がさらに進むと考えられ、生き残るコインはビットコインなど少数のものに限られてくる、という見方が大きくなっています。
そういう意味ではデメリットにならない可能性もありそうです。
おすすめの取引所
最後に僕自身も口座を保有しているおすすめの取引業者をご紹介します。
販売所でも取引していましたが、やはりスプレッドによりなかなか利益を出すのが難しいので、個人的には取引所での取引がおすすめです。
僕のおすすめは、GMOコインです。
GMOインターネットグループ傘下で、2021年と2022年のオリコン満足度No.1という点から、僕も開設しましたが、取引もしやすく、初心者にもおすすめです。
手数料などは次のとおりです。
なお、GMOコインでは販売所形式、取引所形式のどちらでも売買はできるので、もし、販売所で取引したいと思ったとしても、取引は可能です。
まとめ
暗号資産取引の販売所と取引所の違いやそれぞれのメリット・デメリットについてまとめてみました。
違いのサマリーを再度表示してみると、このようになります。
販売所の方が取引はしやすいものの、スプレッドがネックになるため、個人的には取引所で取引することをおすすめします。
板取引もしばらくすると慣れてくるので、きちんと利益を出そうとするなら、取引所一択です。
まずは少額で取引に慣れて、自分のスタイルを見つけていきましょう。
こちらも参考になれば幸いです。