転職したいけどなかなか踏み出せない。どんな感じで転職活動を行えばいいの?アドバイスがあれば教えてほしい!
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 30代で転職した僕が転職するか悩んでいる人に少しでも参考になる情報をまとめています。
- 転職サイトの選び方、エージェントとの付き合い方
- 転職活動時の注意点
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、30代、2児の父でもある税理士です。
これまで転職活動を4回ほど行っています。
そのうち、実際に1度転職しましたが、他の3回はいくつか採用通知をもらうも転職をやめる決断をしています。
転職後の数年で、年収も前職の最後の年の3倍以上になったので、自分の経験から参考になる情報をまとめています。
会社に勤めていて、誰しも一度は転職について考えたことがあると思います。
「このまま今の会社にいていいのだろうか」
「残っていても将来は見えているし、違う会社で心機一転頑張った方が良いんじゃないか」
「とはいえ、新しい環境でうまくやっていくか不安だし、めんどくさい」
そんなことを延々と考えるうちに、結局は何もしないままだったりしませんか。
「転職してやる!」という思いが、波のように定期的に行ったり来たりする日々が繰り返されていませんか?
僕も同じような経験があります。
でも、転職経験者からすると、ただ何もせずにいることほど無駄な時間はないと考えます。
僕は最初の会社に入り4年目に転職活動をしました。
いくつか内定をもらいましたが、検討の結果、転職を見送りました。
その後、6年目のタイミングで再度転職活動をし、この時は実際に転職を決断しました。
転職したのち、新しい会社での3年目に転職活動を行いました。
この時も他からいくつかオファーをもらいましたが、検討の結果、見送りました。
その後、7年目に転職活動をし、いくつかオファーがありましたが、再度見送っています。
こう見ると3−4年ごとに転職活動をしていますが、実際には一度しか転職はしていません。
でも、結果として転職をしなかったものの、転職活動自体は決して無駄ではありませんでした。
転職活動は、結果として転職をしなかったとしても、その時の自分の市場価値、業界の状況を知る事ができます。
そういった情報があると、残る方がいいのか、転職した方がいいのかの判断材料になりますし、現在の会社に対する見方も変わることもあります。
転職を悩む人に、僕の転職経験を踏まえたアドバイスをまとめてみましたので、少しでも参考になれば嬉しいです。
もくじ
30代転職体験談:悩むだけでは何も変わらない
「そんなことはわかっているよ」と言われるかもしれませんが、何も行動せずに、自分の中で悶々としている間は、その場でぐるぐると回っているだけです。
前向きになったり、後ろ向きになったりはしているかもしれません。
でも、向きが変わっただけで、前にも後ろにも進んではいません。
まずは行動することが大事です。一歩だけ前に進んでみましょう。
複数の転職サイトに登録する
転職サイトはたくさんあります。
そのため、どこがいいのか悩んでしまいます。
ただし、僕の個人的な印象ですが、ある程度メジャーなところであれば、転職サイトの良し悪しはどこもそれほど変わらないです(特化型の場合は除きます)。
何よりも大事なのはエージェントとの相性です。
いくらいい人材紹介会社でも、自分を担当してくれるエージェントの質が悪いと転職活動は難航します。
同じ人材紹介会社でも、エージェントごとに考え方、能力、担当する会社とのパイプの強さも全く異なります。
同じ人材紹介会社内の数名のエージェントと面談していても、エージェントによって言う事が全く違い、同じ会社に対するコメントも全く違うなんてことはザラにあります。
そのため、いかに自分に合うエージェントを見つけられるかが、転職サイトを利用して転職活動する場合に最も大事なことです。
複数の転職サイトに登録し、色々なエージェントと話して、自分に合うエージェントを数名見つけることができると、例えば、自分が興味のある会社に対して、異なる目線での複数の情報が収集ができたりと、効率的な転職活動ができるようになります。
転職に悩む人【これから転職活動する人】へのアドバイス
僕の経験から転職活動におけるアドバイスをまとめてみました。
転職活動のアドバイス:①自分に合うエージェントを見つける
転職サイトを利用した転職活動で最も大事なのは、自分と相性のあう、良いエージェントを見つけることです。
僕が思う良いエージェントとは次のような方です。
- こちらの意図を明確に汲み取ることができる
- 向こうがおすすめしたい会社ばかりではなく、こちらの要望に合う会社をきちんと紹介してくれる
- 業界の知識が豊富
- 給与交渉で有利な条件を引き出せる
- 希望する会社とのパイプが太い
- 転職しない方がいい場合はきちんとそう言ってくれる
当たり前のように見えますが、全く当てはまらない方も多いのも事実です。
向こうが紹介したい会社ばかり、こちらの希望も関係なく紹介してくるエージェントはかなり多いですし、明らかに知識不足の人もたくさんいます。
そのため、まずはなるべくたくさんのエージェントと話す機会を設ける事が大事です。
この時に心がける必要のある事があります。
エージェントも当たり前ですが人間です。
当然、明らかにやる気のない相談者に対して、誰も本気にはなってくれません。
そのため、転職サイトに登録した直後のエージェントとのやりとりは非常に重要です。
ここで、やる気があると思われるとエージェントの対応も違ってきます。
エージェントのやる気も引き出さないと、良いエージェントかどうかの判断はできません。
そのため、エージェントからの連絡には素早く返信し、かつ、丁寧に対応することが非常に重要です。
転職活動のアドバイス:②自分の市場価値を知ろう
転職活動でわかるのは自分の市場価値です。
気になる会社があった場合に、エージェント経由で、現在の自分のキャリアを踏まえ、いくらのオファーが出るのかを確認することできます。
これにより、現在の自分の市場価値を知ることができます。
もちろん、現在の年収がある程度のベースになりますが、自分の市場価値は、現在の会社に残るべきか、移るべきかの大きな判断材料になります。
転職をするかどうかに関わらず、定期的に自分の市場価値を確認することで、どんな選択肢が考えられるのかなど、自分の可能性を知ることができるので、非常におすすめです。
業界にもよりますが、最近は人手が不足していて、企業側がなかなか人材を採用できなくて困っているという話をよく聞きます。
特に中小企業における人材不足は顕著で、なかなか採用がうまくいかないため、採用ハードルを下げたり、経験者への給与水準を高める会社も増えています。
昔、転職活動で応募した会社の給与レンジが、数年後の転職活動において大幅に上がっていることを知る、ということも実際多くありました。
つまり、数年経つと、市場における状況が様変わりしている事があるので、その意味でも、定期的に確認することをおすすめします。
転職活動のアドバイス:③業界の状況を知ろう
転職活動では自分の市場価値のほか、業界の状況を知ることもできます。
最近では、数年で業界内の状況が大きく変わることは珍しくありません。
僕が数年おきの転職活動で確認するのは、次のような項目です。
- 業界的に人手が足りているのか
- 業績が伸びている会社
- 新規事業を始めるなど、新しく人を大量に採用している会社
- 給与水準を上げている会社
どの業界にも大手があり、中小があります。
中小は基本的に人手が足りない場合が多く、最近では給与レンジを上げて人をたくさん集めようとしている会社も少なくありません。
また、大手でもこのような流れを受けて、人材の流出を抑え、人材を集めるために給与レンジを上げている会社もあります。
このような情報は、人事部ではない限り、なかなか自社にいるのみではわからない事が多いです。
まずは転職活動を行うことで、業界の状況を確認してみましょう。
これがわかるだけで、だいぶ違う見え方になりますよ。
転職活動のアドバイス:④気軽に応募してみよう
転職するか迷っていても、まずは応募して面接を受けてみましょう。
応募するとなると、ややハードルが高く感じるかもしれませんが、やってみるとなんてことはありません。
最近ではリモートでの面接が多いので、自宅でサクッと終わらせることが可能です。
また、最近は面接ではなく、面談という形式で会社の方とラフに話せるケースもあります(正直、面接と何が違うのかとも思いますが)
面談であれば、少しはハードルが下がります。
僕も面談として話す機会を何度か利用しました。
やはりエージェントと話すより、実際にその会社の人と話す方が、会社に対する印象もだいぶ変わってきます。
エージェントの話を聞くと魅力的だったのに、実際に会社の人と話してみると、そうでもないな、と思うこともあれば、その逆もあります。
そのため、やはり応募して会社の人と話すことが一番の情報収集になります。
微妙だと思ったらそれで終わりになりますし、エージェントに伝えれば済む話なので、あと腐れは思ったよりもありません。
以上のとおり、まずは動いてみましょう。
悩んでいるだけでは本当に何も変わりません。
まずは一歩踏み出すだけで、見え方は大きく変わります。
転職に悩む人【すでに動いている人】へのアドバイス
もうすでに動いている人に向けて、僕が転職を決断したときの経験からアドバイスさせていただきます。
少しでも参考になれば嬉しいです。
100%不安のない転職なんてない
転職活動をし、オファーをもらい、さあ、最後の決断をどうしようか。
このタイミングが1番悩みますよね。
僕も過去何度かこの最後の決断の場を経験しました。
僕の場合は3回見送り、1回は実際に転職をしています。
見送った理由はそれぞれ違いますし、それが正確かどうかは誰にもわかりません。
でも、決断した転職は、転職から7年以上が経過していますが、正解だったと思えています。
とはいえ、当時は「本当に転職していいのか」「また一から人間関係を含め、信頼を構築していかないとならないのか」「新しい環境でうまくなっていけるのか」といった事がぐるぐると頭の中を回り、楽しみより、そういったネガティブな考えばかりが浮かんでいました。
結局は飛び込んでみないとわかりません。
人間、わからないから不安に思うので、実際に飛び込んでしまえば、不安は解消します。
不安に思っていたことが杞憂だったと気づくこともあれば、飛び込んでみて初めてわかる問題も出てきます。
でも、三ヶ月もすれば慣れます。
そして、さらに三ヶ月もすれば、不安に思っていたことすら忘れてしまいます。
だから、まずは飛び込んでみましょう。
まとめ
転職するか悩む人はたくさんいると思います。
でも、何もせずに悩んでいても何も解決しません。
だから、ただ悩んでいるだけであれば、まずは動いてみましょう。
動いた結果として、転職しないことは何も無駄ではありません。
自分の市場価値を知るだけでも、大きな意味があります。
そして、オファーを実際にもらった後にどうするか迷ったときは、「めんどくさい」といった後ろ向きな理由で転職しないという結論を出すのだけは避けたほうがいいと思います。
後ろ向きな決断からは、前向きな結果はついてきません。
そして、結局、成功か失敗かを決めるのは自分自身です。
「めんどくさい」といった難敵に打ち勝ってチャレンジできた人は、それだけで価値ある経験値を積んでいますし、自信につながると思います。